ヤマ
こんにちは。
フィヤージュジャズダンス&ヨガスクール インストラクターのANRIです🍎
先月お伝えした「ヨガの八支則」から、「ヤマ」について。。
「ヤマ」とは
日常生活において、すべきことではない5つの「禁戒」のことをいいます。
避けるべきことをほのめかした、5つの教えです。
- アヒムサ‥非暴力
- サティヤ‥嘘をつかない
- アスティーヤ‥盗まない
- ブラフマチャリヤ‥禁欲
- アパリグラハ‥貪らない
「アヒムサ」は、単純に他人に暴力をふるわないということだけでなく
”自分を責めない”、”痛めつけない”、思いやりを含めた観念です。
一番最初にきている教えなので、この後に続く教えにも深く関わっています。
単に非殺生や物理的に暴力をふるわないということだけでなく
暴言を吐いたり、傷つくことを言わない、そして頭の中でも否定的なことを考えないこと。。
「思い」「言葉」「行為」において「アヒムサ」に徹すること。
自分自身にも、自分以外にも、生きとし生けるもの全てへの優しさ。
他人に対して「言葉」や「行為」の非暴力はできていても
自分に対しての「思い」のコントロールってとても難しいですよね。
また、自分自身は傷つけるつもりななくても、無意識にということもあります。
単純に思えて、「アヒムサ」に徹すること、果たしてできているかな。。と考えさせられます。
次に
「サティヤ」について
嘘をつかない、正直であること。
自分自身にも他人にも正直であること。自分を偽らないこと。
会話の中で嘘をつかないことはもちろんですが、
「サティヤ」は、「アヒムサ」で学んだ、自分や他者や自然を傷つけないように
「思考」と「言葉」と「態度」に一貫性をもつ教えです。
どんなに美しい言葉を並べても、思考や態度が裏腹であれば、それは自分にも他人にも正直でないということ。。
そして、
頑張りすぎていないか、無理しすぎていないか、自分自身の心と体の限界を認めてあげることも「サティヤ」の教えです。
3つ目の「アスティーヤ」
生きとし生けるものに共通して与えられているものを奪わないこと。
人が快適に過ごしていることの邪魔をしない。
例えば待ち合わせ時間に遅刻することは、その人の時間を奪っていることになります。
ありがちな行動ですが、「アスティーヤ」に反している行いです。
また、幸せな人や喜びに嫉妬することも「アスティーヤ」に反しているという考えです。
「隣の芝生は青く見える」ということわざもありますが、
私達は自分にもっていないものを欲しがり、羨ましく感じてしまうものです。
「アスティーヤ」は、他人が持っているもの、所属しているものを欲しがったり奪ったりしない練習です。
4つ目の「ブラフマチャリヤ」は
辞められないもの、止められないものに対し制限をかけて切り離すことの教えです。
特に、「不倫」などを強く禁じた教えです。
快楽にふけることを制御する練習です。
前回のヨガの心の変遷でも、現代はヨガの暗黒時代、惑わされた心を持つ人が増え
テレビや雑誌で「不倫」が報道されることが多いのかなぁと思ったりします。
5つ目の「アパリグラハ」は
あらゆるものに対して執着を持たないこと。
その執着を手放したときに様々な知識を得ることができるという教えです。
どんなに所有しても満足感を得られず足りない。。
SNS等で物欲を煽るようか広告も多いですよね。。私も毎回踊らされていますが。。
「足りない」という結論から人は貪欲になりがりです。
その執着してしまう、欲しがってしまう、自分の心の根っこの問題を注意深く観察して、貪欲にならない教えです。
できていないことが多すぎる。。と落ち込んでしまうかもしれませんが。。
だからこそヨガをするんだと前向きに捉えましょうね。
全てを禁じてがんじがらめにするのではなく
慌ただしいこの現代社会で、
自分は自分自身にも他人にも優しくしているか、正直であるか
必要なものだけを所有しているか、問いかけるきっかけになればと思います。
ANRI