2022-11-11 12:00:00

アーサナ

こんにちは。

フィヤージュジャズダンス&ヨガスクール インストラクターのANRIです🍎

「ヨガの八支則」の中から、三つ目の教え、「アーサナ」について。

 

「アーサナ」=「ポーズ」と捉えている方も多いかと思いますが、

「アーサナ」は、本来「坐法」という解釈です。

サンスクリット語で”座る”という意味の動詞である”アース”が語源で、

瞑想のための姿勢を意味しています。

 

 私達は、普段のヨガレッスンで様々な名前のつく「アーサナ」の練習をしていますが、

ポーズをとることのみが目的ではなく、”瞑想を行うための準備の一つ”であるという教えです。

 

ヨガの教典「ヨガスートラ」では、

「アーサナは、快適且つ安定していなくてはならない」と定義されています。

 

”快適”のみを求めると、だらりと力を入れずに姿勢を保つことはできません。

”安定”のみを求めると、ガチガチに固めたりすることで力を入れてぶれない状態を作ることはできるかもしませんが、

安定感と引き換えに”痛み”を伴ってしまうかも。。それは「アヒムサ」に反しています。

 

”快適さ”と”安定”のその後のバランスのちょうど良いところに身体を置く事。

 

自分自身の身体を観察し、姿勢を整えるまでのプロセスや、ポーズをホールドしている最中、それを解くときも、自分自身の身体とじっくり向きあう事。

 

48分間連続して座ることが「アーサナ」の完成とも言われています。

 

自分が思う楽な姿勢で、座って目を閉じてみてください。

2~3分だったら難なく過ごすことができるでしょう。

それが10分、20分と長くなるにつれ、お尻がもぞもぞしてきたり、身体のどこかが痛くなったり不具合が生じてきます。

その長い坐法のために必要な柔軟性や筋力を手に入れるため、たくさんのポーズの練習を行っているのです。

 

また、ヨガの本来の目的である「心の作用の止滅」へ向かう際、

動き回る心をコントロールすることはとても困難なため、まず、体を整えましょうという教えです。

肉体的操練を通して自己を整えるということ。

 

心と体は常に連動しています。

「アーサナ」の練習は体を「サットヴァ(純質)」な状態へ、

それは上辺だけの鍛錬のみでなく、内面的な心の「サットヴァ」へと導くこと。

 

実は、普段のレッスンで行っているポーズをとることで起こる、健康法であったり、ストレス解消法は、

ヨガの本来の目的の副産物に過ぎないのです。

 

「心の作用の止滅」という目標が先にある時、手前のゴールである”ポーズをとること”はもはや通過点。

長い長い道のりですが。。

ヨガという便利な道具を携えて、無理をせず自然に歩んでいきたいものです。

 

 

  

ANRI